【IPO】Sansan(4443)の抽選に参加します。
Sansan(4443)は、東証マザーズ上場予定の案件です。公募割れの可能性は「ある」と思われます。
1.スミス・サマリー:「いぶし銀」タイプ*1です。
【初値期待】
C(公募割れの可能性あるが、微益出そう)
※注意:万一、仮条件の上限で決まらない場合は危険です。
【当選期待】
B(あたりやすい(3%~10%))
【スミス評価】
CB「いぶし銀」(初値微益・当選期待高い)
※あくまで「IPOとしての妙味」に関するスミスの個人的評価です。当該企業およびその従業員等を誹謗中傷することを目的としたものではありません。
【コメント】
速報時より評価を上げました。吸収金額350億円以上というのはかなりの大型ですが、人気が集まれば「お祭り」が可能なくらいの規模です。売出が多いとか、VCとかいろいろ問題はありますが、微妙案件で野村が強気仮条件を提示したときの勝率はかなり高いです(2016年以降の18件中公募割れは1件だけ)。先日の日本ホスピスHDも問題なく上場するなど、「野村の強気はいい強気」の法則は崩れていないと考えられます。仮条件を引き上げておいて「公募割れしました」なんて言ったら信用にかかわりますし、値段を上げてしまうと機関投資家に売るのが難しくなってしまいますからね。
総合的に勘案して、スミスはC評価「公募割れの可能性あるが、期待値としてはプラス」と判断しています。日本ホスピスHDと違ってB評価にしなかったのは、仮条件の強気さが微妙(=「想定価格が下限」ではなく「かなり下限近くに想定価格を含む」仮条件設定である)こと、かなり規模が大きく人気度が読みにくいことを考慮しました。爆益は期待できませんが、規模が大きいので当たりやすく、妙味は大きいと思います。
また仮条件が強気でしたので、機関投資家の評価は高いと思われます。したがって、公募割れしても悲観的になりすぎる必要はないかもしれません。上記18件のうち唯一の公募割れ案件であったプレミアグループは、上場日が底値となってぐいぐい上昇していきました。ちょっと長い目で見てもいいかもしれませんね。
2.予想当選確率と期待利益 *2
スミスの独自予想当選確率は以下の通りです。*3
幹事証券 | 予想当選確率 |
野村證券 | 6.75% |
みずほ証券 | 5.32% |
楽天証券 | 1.98% |
大和証券 | 1.41% |
マネックス証券 | 1.03% |
SMBC日興証券 | 0.80% |
MUMSS | 0.51% |
※以下の証券は予想当選確率0.20%以下か抽選無しの見込みです。
(SBI)
主幹事の野村證券で高めの予想です。初値が+200円だった場合、期待利益は1350円です。平幹事でも割り当て5%程度のところもあり、みずほ証券などで高めの予想です。
結構時間をかけて考察しましたが、それほど期待利益が大きいわけではないので、参加する場合は、あまり期待しない方がいいと思います。
3.スミスの参加スタンス:一応参加します
スミスは太字の証券会社から参加予定です。が、仮条件の上限で決まらなかった場合は、「たまたま」持病の癪が起こって「仕方なく」辞退するかもしれません。
当選・購入した場合は、公募価格を上回れば初値売りの予定です。公募割れした場合は継続保有するかもしれません。
今回はこれくらいで。それでは、また。
J. S.
*1: 「当選期待」の基準は:S(80%~)A(10%~80%)B(3%~10%)C(1%~3%)D(0.5%~1%)E(~0.5%)。「スミス評価」の基準は:「大バーゲン品」→AS,AA,AB,AC,BS,BA,BB 「いつものランチ」→AD,BC,BD 「高嶺の花」→AE,BE「いぶし銀」→CS,CA,CB 「水っぽいお酒」→CC,CD,CE,DE 「なまもの注意」→初値期待D 「沈みゆく船」→初値期待E
*2:予想当選確率の計算する際の配分枚数・参加人数には推計を多く含んでおりますので、正確なものではありません。期待利益に関しても同様です。予想当選確率については、スミスは2~3倍程度の誤差範囲内に収めることを目標に努力しているつもりですが、特に公開情報が少ない証券会社では誤差が大きくなっている可能性があります。あくまで参考程度にご利用ください。
*3:計算対象の証券会社:野村、大和、SMBC、みずほ、三菱、マネックス、楽天、東海東京、岡三、丸三、岩井コスモ、松井、むさし、カブドットコム、エイチ・エス、内藤、藍澤。参考程度に、岡三オンライン、ライブスター、SBIも一応観察はしています。なお、カブドットコム証券以外の委託幹事は、当選確率が極めて低いことが分かっているので、幹事入りしていても原則記載していません。