【IPO】サーバーワークス（4434）とエヌ・シー・エヌ（7057）の抽選に参加します。ウイングアーク1st（4432）の抽選は見送ります。
サーバーワークス（4434）は、東証マザーズ上場予定の中型案件です。公募割れの可能性は「かなり小さい」と思われます。
エヌ・シー・エヌ（7057）は、JASDAQスタンダード上場予定の小型案件です。公募割れの可能性は「比較的小さい」と思われます。
ウイングアーク1st（4432）は、東証1部上場予定の大型案件です。公募割れの可能性は「かなり大きい」と思われます。
0.初値等に関するスミスからのコメント ：ウイングアーク1stは、見送った方がよいと思われます。
ウイングアーク1stは「微妙案件」です。
スミスの目線で言うと、業績的にはやや成長性を感じますが、PERやPBRなどの指標は割高です。需給について、吸収金額は451億円とかなりの大型案件と言えます。ロックアップはかかっていますが、VCの全株売り出し再上場案件はIPO的には非常に悪印象です。
また、野村は想定価格が上限となる仮条件設定（＝弱気）を行っています。この3年間、微妙案件で野村が弱気の価格設定を行った7件のうち、公募価格を上回ったのは1件だけでした。野村の弱気はだいたい公募割れと考えられます。
総合的には、スミスは、初値に関しては、規模に比して十分な買いを集めるのが難しいと考えられるため、公募割れの可能性が高いと考えています。ただ、業績の伸びは悪くなく、カーライルは比較的まともに企業再生してくれるところです（※スミスの個人的な印象）ので、値が下がって落ち着いたら、ターシャリ投資家が参入する少し前に買うのが面白いかもしれません。
1.予想当選確率と期待利益 *1
スミスの独自予想当選確率は以下の通りです。*2
なお、今回から、掲載のボーダーを0.10％から0.20％に引き上げました。
〇サーバーワークス（4434）
・大和証券 0.41％
・そのほかの証券は、0.20％未満または抽選無しの予想です。
（SBI、マネックス、野村、MUMSS、いちよし、岡三、東海東京）〇エヌ・シー・エヌ（7057）
・野村證券 0.74％（100株当たりの目安。実際は200株セット配分）
・みずほ証券 0.40％
・MUMSS 0.25％
・そのほかの証券は、0.20％未満または抽選無しの予想です。
（SBI、SMBC、HS）〇ウイングアーク1st（4432）※暫定値
・野村證券 ％（全プレ？）
・MUMSS ％（全プレの可能性あり）
・みずほ証券 ％（10％～？）
・そのほかの証券は、10％未満または抽選無しの予想です。
（SBI、SMBC、大和、カブコム）
サイバーワークスは主幹事の大和証券が若干当選期待があります。初値+7000円の場合、期待利益は2870円です。
エヌ・シー・エヌは主幹事の野村證券でやや高めの予想です。みずほとMUMSSも、平幹事にしては高めです。初値+200円だった場合、期待利益は148円です（しょっぱい）。上表では省略していますが、エイチ・エス証券も0.15％くらいあります。
ウイングアーク1stは、共同主幹事の野村・MUMSSともに全プレになる可能性が高いです（ただし、野村は全プレ状態でも補欠当選を出す可能性があります）。SBIもうっかり補欠当選してしまいそうな程度の予想当選確率です（5％くらい？）。
2.スミスの参加スタンス：ウイングアーク1st以外は参加します
サーバーワークスとエヌ・シー・エヌは、主幹事から参加予定です。ウイングアーク1stはSBIを含めて見送ります。
スミスは太字の証券会社から参加の予定です。SBIは、ミンカブに使うのには十分なくらいのポイントがあるので、参加しません。当選した場合はいずれも初値で売る予定です。
今回はこれくらいで。それでは、また。
*1:予想当選確率の計算する際の配分枚数・参加人数には推計を多く含んでおりますので、正確なものではありません。期待利益に関しても同様です。予想当選確率については、スミスは2～3倍程度の誤差範囲内に収めることを目標に努力しているつもりですが、特に公開情報が少ない証券会社では誤差が大きくなっている可能性があります。あくまで参考程度にご利用ください。
*2:計算対象の証券会社：野村、大和、SMBC、みずほ、三菱、マネックス、楽天、東海東京、岡三、丸三、岩井コスモ、松井、むさし、カブドットコム、エイチ・エス、内藤、藍澤。参考程度に、岡三オンライン、ライブスター、SBIも一応観察はしています。なお、カブドットコム証券以外の委託幹事は、当選確率が極めて低いことが分かっているので、幹事入りしていても原則記載していません。
