ジョン・スミスのまともな投資日記

「普通の人」ジョン・スミスが、「そこそこ儲ける」ための方法を試行錯誤する日記です。

【IPO】Delta-Fly Pharma(4598)の抽選に参加します

 Delta-Fly Pharma(デルタフライファーマ)(4598)は、東証マザーズ上場予定の中型案件です。公募割れの可能性はそれなりにあると思われます。スミスの独自当選確率予想は以下の通りです。

みずほ証券 11.37%
三菱UFJMS証券 0.59%
SMBC日興証券 0.21%
マネックス証券 0.20%
いちよし証券  0.28%
岩井コスモ証券 1.05%
カブドットコム証券 0.08%
SBI証券 0.007%(1口あたり目安)

 本銘柄の判断は難しいです。公募割れのリスクは低くなく、また値がさ株のため、損失が大きくなる可能性もあります。リスク回避を重視する方は不参加がよいと思われます。しかし、スミスはあえて参加しようと思います。

 スミスは部外者の判断は信用していません。自分も部外者ですので、あまり自分の観察眼にも自信がないです。というか、目論見書とか会社のHPを見て企業を採点できる人の気が知れないです。ですので、スミスは微妙銘柄の場合は、利害関係者の動きを注目しています。

 1つ目は、証券会社の動き。公募価格が上振れの範囲を含んでいます。主幹事のみずほ証券はこれでさばけると判断した、つまり大口で買ってもらえる見込みがあるようです。スミスは証券会社の値決めにはそれなりの妥当性があると考えているので、あえて額面通りに受け取ってみようと思います。
 2017年以降のリート以外のIPO公募割れは11銘柄ありますが、そのうち上振れを含む仮条件を提示していたのは3銘柄(LIXILビバ、プレミアグループ、マクロミル)です。

 2つ目は、ファンドの動き。ほとんどが公募です。ファンドのロックアップは期間と1.5倍でかかっているので、初値がよほど高騰しない限り大量の売り玉が降ってくる心配はありません。公募を行えば株式の希薄化が起こるため、既存株主は損をします。それでもファンドが売り抜けしないということは、この銘柄がファンドに期待されているからだと考えられます。逆に、LIXILビバ、プレミアグループ、マクロミルは親会社またはファンドからの売り出しがほとんどで、実質的に換金目的でした(直近のSBIインシュアランスもそうでした)。

 3つ目は、需給の事情(参加者の動き)について。
 本銘柄は吸収金額が比較的小さいです。LIXILビバ、プレミアグループ、マクロミルの吸収金額は100億~500億円程度でしたが、Delta-Fly Pharmaは37.6億円です。マザーズ小型銘柄ほどではないですが、需給はそこそこ締まっています。多くの買い玉は必要ないです。
 また、最近IPOを含めて地合いがややよくなってきています。バイオ株は株式市場がイケイケムードなら騰貴しやすいですから、IPOまたは初値で手に入れたい(買い手は多くなる)、IPOで当選しても長期でホールドしたい(売り手が少なくなる)と考える人は、少なからずいると思われます。

 

 スミスはみずほ証券、SMBC日興証券、いちよし証券、岩井コスモ証券、SBI証券から参加予定です。なお、仮条件の上限で決まらなければ辞退も考慮します。当選した場合、初値ではなく当日の様子を見つつ売却の予定です。

 繰り返しになりますが、本銘柄は値がさ株かつ公募割れの危険が小さくないリスク高めの案件となります。スミスはリスクに見合うと判断したので参加しますが、慎重にご判断ください。

※9/17追記
 いちよし証券で100株当選しました。みずほ証券も補欠当選でした。完全にタナボタですが、ノーベル賞受賞でデルタフライファーマの注目度は高まっているようで(このページへのアクセス数がかなり増えています)、初値形成にはプラスに寄与しそうです。また仮条件上限で決まりましたので、スミスの手ごたえでは、上場までに日経・TOPIXが崩れなければ、30%くらいで数万円~の利益、50%で微益、20%で損失というくらいに見積もっています。
 スミスは宣言通り、初値売りではなく当日以降に売却予定です。長めに保有するかもしれません。

 今回はこれくらいで。それでは、また。
                               J. S.