【IPO】日本国土開発（1887）の抽選に参加します。

 日本国土開発（1887）は、東証上場予定の中型案件です。公募割れの可能性は「ある」と思われます。

0.初値等に関するスミスからのコメント ：読みにくいが、底値は知れているのではないか。

　　　　　　　

　日本国土開発は非常に「微妙」です。再上場案件はおおむね伸び悩む傾向がありますし、銘柄としてもIPO的には盛り上がらないです。…が、PER4倍台で、業績も右肩上がりではないにせよまずまずの伸びで、ベンチャーキャピタルもいないので、少なくとも中長期的にはいくらかの値上がりは期待できると思います。

　需給について。主幹事の三菱UFJMS証券は、口座数はやや少ないですが、大口投資家が生息しており、これまでの微妙IPOでも、数百枚以上の配分を得ている人が多数います。配分全体の81％は三菱の裁量配分で配られますが、この人たちがこの銘柄を買おうとする場合は長期保有目的だと思いますので、初値では売らないと考えられます。したがって、初値形成時の売り玉は意外と少ないかもしれません。

　三菱UFJMS証券の過去6年の微妙案件で、仮条件中立だったケースは、初値プラス1件（ラクスル）と初値マイナス1件（大冷）。何とも言えません。三菱は普段（みずほみたいに）「割安性」を打ち立てて配ってくることがないので、正直読みづらいです。

　ただ、さすがにこの値付け水準は割安であると考えられますので、需給の都合で公募割れになったとしても、そのまま見せ場なしで右肩下がりということにはならないと思います。

　総合的には、スミスは、どちらかというとプラスリターンの期待の方が大きい、と考えています。
　　　　　

1.予想当選確率と期待利益　*1

　　　

　スミスの独自予想当選確率は以下の通りです。*2

〇日本国土開発（1887）
・三菱UFJMS証券　117.74％（全プレ？）
・マネックス証券　3.06％
・みずほ証券　　　12.87％（※1枚当たりの期待値。実際の配分は2枚セット）
・カブドットコム証券　2.02％～？
・大和証券　0.66％

 　主幹事の三菱UFJMS証券は、全プレの可能性があります。ただ、手数料が1620円かかることを考えると、参加するべきかどうか悩ましいです。カブコムは機械的に計算すると上記の確率になりますが、親会社の三菱で余りそうな銘柄ではカブコムに多めに配分が回ってくる傾向があるので、もう少し当選期待が高くなるかもしれません。マネックス証券も、比較的当選が期待できそうです。
　三菱UFJMS証券から申し込み、初値が+50円だった場合の期待利益は5000円（※手数料は含まない）です。

2.スミスの参加スタンス：参加します

　初値高騰の期待は小さく、公募割れのリスクもあるので、微益を期待する程度の案件になると思います。スルーでもいいと思いますが、せっかく三菱が「あげる」といっているので、参加しようと思います。スミスは太字の証券会社から参加の予定です。

　今回はこれくらいで。それでは、また。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　J. S.

*1:予想当選確率の計算する際の配分枚数・参加人数には推計を多く含んでおりますので、正確なものではありません。期待利益に関しても同様です。予想当選確率については、スミスは2～3倍程度の誤差範囲内に収めることを目標に努力しているつもりですが、特に公開情報が少ない証券会社では誤差が大きくなっている可能性があります。あくまで参考程度にご利用ください。

*2:計算対象の証券会社：野村、大和、SMBC、みずほ、三菱、マネックス、楽天、東海東京、岡三、丸三、岩井コスモ、松井、むさし、カブドットコム、エイチ・エス。参考程度に、岡三オンライン、ライブスター、SBIも一応観察はしています。なお、カブドットコム証券以外の委託幹事は、当選確率が極めて低いことが分かっているので、幹事入りしていても原則記載していません。