【IPO】ダイコー通産(7673)の抽選に(一応)参加します。
ダイコー通産(7673)は、東証2部上場予定の小型案件です。公募割れの可能性は「ある」と思われます。
0.初値等に関するスミスからのコメント :需給が締まっているので、初値はそこそこ行くかもしれません。
ダイコー通産は「微妙案件」です。
スミスの目線で言うと、業績的にはイマイチ成長性が感じられないため、長期で持ちたいと考える投資家が多いようには思えません。ただ配当は悪くないのと、PERは同業他社と比較して割安ではあるので、値付けは悪くないのかもしれません。
需給について。吸収金額は9.4億円と、東証2部としてはかなりの小型案件と言えます。ロックアップもしっかりかかっていて、VCも見当たりませんので、売り玉は意外と少ないかもしれません。
また、野村は想定価格が下限となる仮条件設定(=強気)を行っています。この3年間、微妙案件で野村が強気の価格設定を行った15件のうち、公募割れしたのは1件だけでした。野村の強気はだいたい正しいと考えられます。
総合的には、スミスは、初値に関してはどちらかというとプラスリターンの期待の方が大きいと考えています。ただ、成長性があるわけではないので、長期保有するのは避けた方がいいとスミスは考えています。霞が関キャピタルやFUJIジャパンのように、需給によって高い初値が付いた銘柄は、初値で天井をつけて下落する傾向があります。
1.予想当選確率と期待利益 *1
スミスの独自予想当選確率は以下の通りです。*2
なお、今回から、掲載のボーダーを0.10%から0.20%に引き上げました。
〇日本国土開発(1887)
・野村證券 0.50%
・そのほかの証券は、0.20%未満または抽選無しの予想です。
(SBI、SMBC、大和、みずほ、岡三)
いろいろ考察しましたが、当選の期待はかなり小さいです。主幹事の野村證券で申し込み、初値が+100円だった場合の期待利益は50円です(しょっぱすぎる)。
2.スミスの参加スタンス:一応参加します
初値高騰の期待は小さく、当選期待も小さく、公募割れのリスクもあるので、あまりおいしい案件ではないです。スルーでもいいと思いますが、野村は申込資金不要ですので、一応参加しようと思います。正直にいうと、惰性で参加しているだけです。
スミスは太字の証券会社から参加の予定です。当選した場合は初値で売る予定です。
今回はこれくらいで。それでは、また。
*1:予想当選確率の計算する際の配分枚数・参加人数には推計を多く含んでおりますので、正確なものではありません。期待利益に関しても同様です。予想当選確率については、スミスは2~3倍程度の誤差範囲内に収めることを目標に努力しているつもりですが、特に公開情報が少ない証券会社では誤差が大きくなっている可能性があります。あくまで参考程度にご利用ください。
*2:計算対象の証券会社:野村、大和、SMBC、みずほ、三菱、マネックス、楽天、東海東京、岡三、丸三、岩井コスモ、松井、むさし、カブドットコム、エイチ・エス、内藤、藍澤。参考程度に、岡三オンライン、ライブスター、SBIも一応観察はしています。なお、カブドットコム証券以外の委託幹事は、当選確率が極めて低いことが分かっているので、幹事入りしていても原則記載していません。